幼なじみ.サヨの死の秘密を抱えた17歲の私は,ある女性に夢中だった。白い服に身を包み自轉車に乘った彼女は,どこかサヨに似ていた。想いを抑えきれなくなった私は,彼女が過ごす家の床下に夜な夜な潛りこむという惡癖を繰り返すようになったが,ある夜,運命を決定的に變える事件が起こってしまう―。幼い噓と過ちの連鎖が,それぞれの人生を思いもよらない方向へ驅り立ててゆく。最後の一行が深い余韻を殘す,傑作長編。